TOEIC700点のレベルは?勉強法は?TOEICの試験内容と勉強法をまとめてみた
こんにちは! Renです。
今、日本でもだんだんと英語を使うようになっているきがしませんか?
コロナの影響でリモートワークも普及しつつある中、今やインターネットで世界中の人とつながることができるようになったので、今後ますます外国人と話す機会は増えていくんだろうなーと思います。
皆さんの中にもグローバルな視点で英語を勉強している、という人も多いのではないでしょうか。
私も高校から英語を独学で勉強し始め、大学では英語を専攻し、卒業前にTOEICを受け785点を取得できました。
当時は860点を目指していたので、「かなり低かったな…」と落ち込んだ思い出がありますが、今思えば社会人にとっては、700点以上あるとメリットがあると感じます。
そこで今回は、TOEIC700点以上取るレベルはどのくらいなのか?また、どんなメリットがあるのか、について書いていこうと思います。
1.TOEICとは
1-1. TOEICの試験内容
1-2 他の英語資格との比較
2.TOEIC700点のレベルはどのくらい?
2-1. 英語力としてはTOEIC700点は基礎ができている証拠
2-2. 社会人でTOEIC700点はメリットある?
3.TOEICで700点以上取るには?
3-1.(学生向け)TOEICで700点以上とるための勉強法
3-2.(社会人向け)TOEICで700点以上とるための勉強法
4.まとめ
1.TOEICとは
「TOEIC」とはどのようなテストかというと、
”日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト。
聞く・読む力を測る TOEIC® Listening & Reading Test と、話す・書く力を測る TOEIC® Speaking & Writing Tests により、4技能(聞く・読む・話す・書く)全ての英語コミュニケーション能力がわかります。”
参照:TOEIC Programとは|【公式】TOEIC Program|IIBC
と、公式では説明されています。
主にほとんどの受講者がうけているのはListenin&Readingのテストの事です。
午前と午後に分かれており、午後の部だけで53,539人の受講者がTOEICを受験するため
1回の受験で70,000~100,000人以上はTOEICを受験しています。
平均スコアはリスニングが330.1点、リーディングが277.7点の607.8点です。
私が在学時に受講していた時は550点前後が平均だったため、ずいぶん平均点が高くなったな、と感じました。
スコアの分布をみると、695点以上が全体の約33%なので、700点をとれる=全体受講者数の3割の中に入るレベル、ということになりますね。
そう考えてみると、「700点も意外に悪くないじゃないか」と思いますが、詳しい話については後程書いていきます。
1-1. TOEICの試験内容
今回は主にTOEICのListening&Readingの試験内容について紹介します。
文字通り英語を「聴く&読む」の試験となっており、全体2時間の時間の中でListening100問を45分間、Readingを残りの75分で100問の計200問を解く試験です。
試験の前半に試験会場でラジカセをつかってリスニング教材を流すため、前半にReadingを解いたり、問題を読むことは禁止されています。
ListeningとReadingの概要について、公式ページの内容をご確認ください。
参照:【公式】テストの形式と構成|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC
どちらも、後半のPartになるにつれ難易度が上がっていきます。
Listeningについては泣いても笑っても45分という限られた時間しかないため集中して聴いて問題をとく、でよいのですが
Readingは75分の中で時間調整をして解いていかないと全問マークすることすらできません…
分からない問題は3分考えてわからなかったら飛ばす、などして全問読んでこたえられるだけで、自分の英語力がどのくらいなのか判断することができるでしょう。
今までTOEICを受けたことがない、という方は参考書を買って本番のスタイルに慣れておくことをおススメします。
1-2 他の英語資格との比較
さて、TOEICについて概要がわかった段階で、実際にTOEICで英語力を証明できるの?
といった疑問が生まれると思います。
そもそも、日本で受けられる英語試験は
・実用英語技能検定(英検)
・IELTS
・GTEC
・国連英検
・通訳技能検定
など、実に様々です。
そして、それぞれによって求められる英語力が若干変わっていくため、TOEICで990点取ったからといって「英語が完璧になった」というわけではありません。
とはいっても、すべての英語資格のレベル別に、大まかにあなたの英語力はこのくらいですよ、という国際基準が存在します。
その国際基準を「CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)」といい、TOEICでとった点数をもとに自分がどのくらいの英語力なのかを判断することができます。
英語力を客観的に判断できれば、TOEICを知らない会社の上司や就職先の面接官にも説明がしやすいと思うので、知らなかった方はぜひ確認しておくとよいです。
こちらが対照表なのですが、TOEICで正確に英語力を図るにはListening&Readingだけでは足りないようですね。
一方で、IiBCが発表しているCEFRレベルではそれぞれのテスト別に基準が記載されています。
参照:TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表|【公式】TOEIC Program|IIBC
TOEICのReading、Listeningのスコアに応じたCEFRレベルが表示されています。
この表からわかる通り、TOEIC L&Rの試験ではCEFRのC2レベルまでに到達することはありません。
ただ、TOEICのレベルがどのくらいなのか?といった指標を最初に知っておくほうが
他の試験と比べることもできるため、知っておくとよいかと思います。
C2レベルを証明できるのが
・IELTS(8.5~9.0)
のみのようです。
C2はネイティブの中でも英語に精通した人や、高学歴の人のレベルとほぼ同じなので、第二外国語としてはB2~C1レベルを目指し、英語を教えたり教員だ、という方はC1レベルであることを証明できると説得力がありますね。
2.TOEIC700点のレベルはどのくらい?
TOEICとその他の試験のレベルと指標について理解したところで、次は目指す目標となる「TOEIC700点」が一体どのくらいのレベルなのか、についてお話します。
IiBcが公式で表示している表を見る限り、TOEIC700点以上を取得するには
「ListeningもしくはReadingのどちらかがB2レベルであること」が必須となってきます。点数でいうとどちらかが350~400点で、どちらかが300~380点くらいになってくるかと思います。
CEFRの指標にのっとった説明を確認してみると、
”自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。
母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。”
参照:CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠) | ブリティッシュ・カウンシル
とあります。簡単にいうと、
・自分の趣味や仕事など、情報が多い内容については英語で内容を理解できる
・母語話者とも会話のやり取りができる
・幅広い話題について英文の作成ができる
というのがB2レベルです。
つまり、TOEIC700点でいうと、
・よく知る内容であれば、いちぶ聞き取れなくとも内容を理解できる
・母語話者とも会話のやり取りができる(L&Rの試験ではSpeakingは測定できないため個人差あり)
・英文を作成する素養がある
くらいのレベル感にはなるのではないかと思います。
大体センター試験で安定して8割とれるくらいの人であれば、少しTOEICの勉強をすれば700点超えた、という声も上がっています。
【英語の基礎はまんべんなく出来上がっていて、自立した英語学習を継続している】
こういった方がTOEIC700点以上を取得しているといえます。
2-1. 英語力としてはTOEIC700点は基礎ができている証拠
では、英語力の基礎とは何でしょうか。
英語は主に「単語」「文法」「発音」の3つの要素があります。
いわずもがな、英語の基礎とは、この単語、文法、発音の3要素が欠けることなく基礎知識を持っている、という意味になります。
さらにくわしくいうと、単語の基礎知識、というのは
・会話や普段から触れる機会の多い日常語彙3~4000語であれば容易に理解できる
・単語の語源や品詞構造について多少の知識がある
といったところです。そして、文法についてはざっくりいうと高校までに習った文法を概ね理解している。発音は、「th」「ae」など英語特有の発音について理解しているなどでしょう。
主にTOEICL&Rでは「単語」「文法」が重要となりますので、TOEIC700点ある方はこの単語と文法の理解はほとんどできる、ということが可能です。
では、700点以下の人はそうではないかというと、半分正解で半分間違いです。
なぜかというと、TOEICにはビジネスシーンで多用する単語がメインで、日常会話とは少し趣旨の異なるテストだからです。さらに言うと、TOEICは200問の大量の問題を2時間以内に解き切らないといけない英語の体力と集中力が必要となります。
よって、TOEICは英語以外の部分もトレーニングをすることで高得点がとれるテストだといえます。
半分正解、といったのは、TOEICで何度やっても600点以上取れない…という方のほとんどは英文法の知識がないか、発音や単語の基礎知識がなくリスニングが聞き取れない、リーディングの英文がほとんど読めない、という場合がほとんどだからです。
逆に言うと、それらの基礎知識がある方はほぼ確実に500点後半~600点以上は取得できるため、そういった意味では少し基準を上げてTOEIC700点以上取得していれば英語の基礎が身についている、と判断することができます。
2-2. 社会人でTOEIC700点はメリットある?
さて、TOEIC700点以上を取得すると英語の基礎は身についていることはわかりました。
ですが、英語の基礎が身についていれば社会人にどう役立つのでしょうか?
まずメリットについてお伝えすると、「コスパが高い」「選択肢が広がる」といった意味ではかなりのアドバンテージがあると考えます。
しかし、そういった情報について調べるとよく
「TOEICは英語力を証明するには不十分だ」とか「TOEIC高得点があるからと言って聞いて話せるわけではない」と批評される方の声をよく耳にします。
これについて思うのですが、
高学歴だからといってどんな仕事もできる、とか、絶対音感があるからといって楽器の演奏もできて歌もうまい、というわけではないですよね。
ただ、高学歴の人ほど仕事をこなす能力を高めていくのに時間がかからない、絶対音感の人ほど楽器演奏の飲み込みが早い、というのは真実だと思います。
つまり、何がいいたいかというと、TOEIC高得点も高学歴や絶対音感と同じように
「持っている=英語力が高い」ではなく「持っていることでその人自身の英語の素養が磨かれる」という認識を持っていただきたいです。
例えば、「1年海外支部で駐在員として仕事をしてきてください」と言われたときに
・高学歴だけど英語は全くできない
・学歴は高くないがTOEIC700点以上持っており、多少の英会話もできる
という場合、後者の方の方が英語力の向上は可能性が十分にあると思いませんか?
仕事以外にも、ワーホリや留学にいって英語力を伸ばす、となった場合にも
TOEIC700点以上持っている人と持っていない人とでは明らかに伸びが違うと思います。
さらに、TOEIC730点以上を海外駐在の条件にしている企業が多く、楽天ではTOEIC800点以上が入社条件の一つになっているそうです。
これだけ日本の企業で注目されているTOEICですが、実はほかの試験と比べて高得点を取得するのは難しくないといわれています。
なぜなら、英検やTOEFL、IELTSのように試験を複数日にまたがず2時間の一日勝負で終わる、参考書が溢れるほどに書店に置いてあるところを見ると、適切に試験対策をすれば高得点をとるのはそれほど難しくはないです。
よって、コスパが高く、730点以上をアピールできれば新しい仕事をする可能性も広がるのがTOEICの強みであり社会人の皆さんへの最大のメリットだと思います。
3.TOEICで700点以上取るには?
では、実際にTOEICで700点以上取るにはどう勉強すればいいのか?
この問いは今あなたが社会人なのか、学生なのか、はたまた主婦なのかなど人によってアプローチが異なるため、それぞれおススメの学習法についてご説明します。
3-1.(学生・主婦の方向け)TOEICで700点以上取るための勉強法
まず、あなたが学生、もしくは主婦で一日にとれる時間が多いのであれば
その時間を2時間~3時間は少なくともTOEICもしくは英語の勉強に充てましょう。
そして、まずあなた自身のレベルの把握が必要のため、参考問題集の問題を一つ解いて点数を確認してみてください。
そして、以下の点数別に、700点取得までに必要な時間を概算で出しました。
・0~500点以下の場合
一日3時間(TOEIC+英語の文法や単語の基礎知識の勉強)×30日×半年~1年
=540時間~1080時間
・500点後半~600点の場合
一日2時間(TOEICの語彙やリスニングなど+文法の学習)×30日×3か月~半年
=180時間~360時間
この概算だけで分かるように、今の自分がどのレベルか、を知るだけでゴールまでの道のりがどのくらいなのかイメージしやすくなります。
なので、おすすめする勉強法として
①TOEICの公式問題集を1冊用意し、実際と同じようにテストする
②採点し、自分のレベルを把握
③0~500点レベルの人でリーディングが~350点以下の場合、文法や語彙を重点的に復習する。リスニングが300点以下の場合は発音とリスニングについての参考書で重点的に学習(音読、シャドーイングを含める)
④勉強の合間に公式問題集のテストを受け、本番のテストに対する対策をする
といったように、自分にあった勉強法で点数を上げていけば、私はどんな人でもTOEIC700点は越えられると思っています。
逆にいうと
①公式問題集でテストもせず、「3か月でTOEIC730点攻略!~」という参考書をかって勉強する
②本番のテストの対策をせず、1日30分程度の勉強のみコツコツ行う
こういった勉強法だと、何時間かけてもTOEICの点数は伸びません。
TOEICの点数を上げたいのであれば、本番を想定して、長い時間勉強してもへこたれない体力と精神力も必要なので、学生もしくは主婦の立場を利用して、できる限り1時間半以上はまとまった勉強時間を確保していきましょう。
3-2.(社会人向け)TOEICで700点以上取るための勉強法
さて、次に社会人の方向けの勉強法ですが、大前提として勉強をする時間を満足に確保できなかったり、仕事以外にもプライベートや家族との時間があるとなおさら勉強時間は取れないのではないかと思います。
よって、社会人の方の場合は
・自分が何に対してどれだけの時間を使っているのか
・時間の使い方で工夫できるところはないか
というタイムマネジメントをしていく必要があります。
今までの生活を大きく変え、慣れない英語の勉強をしていくのは人によっては辛いと思ってしまうかもしれません。
ただ、そんな場合でもTOEICで結果を残すことができれば、周りからの評価も上がりますし、何より自分に自信を持つことができると思います。
「時間がないからできない」というマインドから「TOEICのために時間を捻出しよう」というマインドにまず変えることからスタートしましょう。
※このマインドがないと、連日の飲み会、ゴルフなどの接待、家族サービス…考えるだけでも妨害要素は果てしなく存在します。TOEICで自己管理能力も身に着けられるなんて一石二鳥ですね(笑)
TOEICの優先度をMAXにできたら、TOEICの勉強自体は学生・主婦向けでお伝えした内容とほとんど同じになります。
①TOEICの公式問題集を1冊用意し、実際と同じようにテストする
②採点し、自分のレベルを把握
③0~500点レベルの人でリーディングが~350点以下の場合、文法や語彙を重点的に復習する。リスニングが300点以下の場合は発音とリスニングについての参考書で重点的に学習(音読、シャドーイングを含める)
④勉強の合間に公式問題集のテストを受け、本番のテストに対する対策をする
ただ、まとまった時間をどうしてもとることができない!という人や
繁忙期など、勉強できる日もあればできない日もあるということは往々にしてあると思います。
そこは、仕事や自分の生活状況に合わせ、柔軟に対応していくのがよいと思います。
私の場合は、日中が9時から18時まで仕事で、通勤に約40分かかるので帰宅は19時。
そこからお風呂に入ったり夜食を済ませ、自由時間が20時からのため、20時~22時までは勉強時間に充てています。23時には就寝、翌朝6時半までには起き、出勤する7時半まで勉強の時間に充てています。
そうすると、一日に使える勉強時間は
・通勤、退勤で1時間20分
・帰宅後2時間
・起床して出勤までの1時間半
と断続的ではありますが、約5時間は自由な時間をとれる計算になります。
この時間を私は英語の勉強、プログラミングの勉強、読書などの時間に充てるようにして、休日も同じように6時半に起きて午前中は勉強して、午後からゲームしたり遊びに行ったりしています。
元々は、自分の時間を気にせず
・通勤、退勤は音楽を聴いて出勤
・帰ったらビールを飲みながらバラエティー番組を見る、ゲームをする
・夜中1時に寝て、朝は出勤ギリギリまで寝る
という生活で、これはこれは楽しい生活でした。
ですが、タイムマネジメントをして計画的に勉強している今の方が充実感が段違いにあるので、絶対にタイムマネジメントをすることをおススメします!
残業や休日出勤で勉強の時間なんてほとんどとれない!という方の場合は
・通勤時、退勤時の時間を使えないか
・昼食を外食ではなく弁当にして、食べながら参考書を読めないか?
・仕事をそもそももう少し早く終わらせられないか?
など、考えてみると改善できる点が見つかると思いますので、あきらめる前に行動してみてください。行動する人の前には必ず良い結果が生まれると信じています!
4.まとめ
いかがでしょうか?
TOEICの700点の取得方法について書いてみましたが、書いてみると英語力よりも勉強の体力を増やすとか、タイムマネジメントをするなど英語以外の点について多く触れていってしまいました。
より詳しい勉強法や、700点以上取るための問題の解き方などについては今後詳しく書いていきますので、ぜひ時間も読んでいただけるとありがたいです!
ご一読ありがとうございました!